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東京卍會のお姫様

第8章 蒼


side三ツ谷

『うっみだああああああああっ!』

着いて早々はしゃぐ東堂。
くそ可愛い。
んで、目の前で服を脱ぎ始めた。

「は?え?おい東堂!なにやってんだよ!」

『へ?なにって…水着になるの!下に着てきた!』

あ、そうか。そうだよな。
海に来たんだから水着…そりゃそうだ。
けど下に着てきてるなんて思わねえじゃん焦った…。

『みてたかちゃん!エマと色違いなんだあ!』

ドラケンの隣を歩くマイキーの妹を指さして
いいでしょ?ってみせてくる東堂。
目の前には好きな女の下着…水着姿。えろ…。

「似合ってんじゃねーの…///」

どこ見りゃいんだよ。ばかやろう。
視線に困って俺の上着を着させた。
もちろん海用のやつな?
チャックはしっかり上まで閉めてやった。

『似合ってるって言ったくせに!もう!』

こいつは不満そうだけどそうでもしなきゃ他の男に見られんだろ。俺だっていろいろとやべーんだぞ。

チラッと遠くを見れば上着を着ているエマがみえた。あちらも同じく不満そうだからドラケンにでも着せられたんだろう。さすがドラケンは保護者だな。

「ほら、俺たちも海入んぞ!」

そう言えばすぐに笑顔になってピョコピョコついてくる東堂。チョロいなんていったら申し訳ねえけどチョロいんだよな。

『たかちゃ!まって!きゃっ』

砂浜に足を取られた東堂のカラダが宙に浮いた。咄嗟に走り出した俺より先に東堂を支えた腕が見えた。

「大丈夫?東堂」

『ふぁ…マイキー?ありがとう…!』

「うん、お前はドジだから心配だよ」

『んー。反論できないなあ』

ポンっと東堂の頭の上に手を乗せて大切そうに撫でるマイキー。その下でヘラヘラ笑っている東堂。マイキーはホントにあいつの事が大切なんだろうな。マイキーの目は大切で仕方がない仲間を見る目だ。

マイキーがライバルだったらさすがにひよるわ。
ぜってえ諦めねえけどさ。
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