第7章 三角関係
side場地
はー、こいつんちの風呂はいつ入っても最高。
東堂のドレス姿…綺麗だったなあ。
三ツ谷があいつの事好きなのははんとなく分かってた。俺が聞いた時も東堂の事が好きだとはっきり言っていた。なのに俺はあいつのドレス姿を見た瞬間に思わず横抱きに抱いてしまった。
俺はずっと東堂のことを妹みたいな存在だと思ってた。だけど最近三ツ谷とよく一緒にいる東堂を見てるとなんかモヤモヤするっていうか、腹立つっていうか、俺のだぞって思っちまう。別に付き合ってるわけでもねえのに。
でもそれを認めたら止めらんないきがして、三ツ谷に聞かれた時咄嗟に特別な存在だなんて言って誤魔化した。なのにあいつはあっさり認めた。すげー好きって言ったんだ。焦った。正直取られちまうって思った。
だからあいつを取られたくなくて俺はドレス姿の東堂をいち早く自分の腕の中に収めたんだ。照れたあいつの顔をみて、ああ好きだなって思った。
すぐ三ツ谷にもってかれちまったけど…。
三ツ谷が東堂に向ける視線は今まで俺が見た事無いくらい優しくて、ほんとにこいつの事好きなんだなって。
…! てか俺着替え持ってきてねえよ…。
急に泊まってけなんて言うから…。
まーいいやバスタオル巻いてでるか。
あれ、パンツおいてある。俺の…じゃねえしな。あ、瀬川さんに準備お願いしてあるとか言ってたっけ。わざわざありがたい…。でもパンイチて…。
ガチャ
部屋に戻ると東堂が先に戻ってきていた。
『圭介くん!髪の毛乾かしてあげる!』
はあ…かわいいな。
「おう、さんきゅっ」
優しい手つきで俺の髪を乾かしてくれる。
『よし!じゃあ次は私の乾かしてねーっ』
まじサラサラ。いい匂い。
ガチャ
「おー、俺最後?おまたせー」
『あ、たかちゃん!髪の毛乾かしてあげる!』
「お、まじ?頼むわあ!」
三ツ谷すげー嬉しそう。顔真っ赤。