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東京卍會のお姫様

第6章 男の子


side夢主

たかちゃんがお風呂に行っている間に私もお風呂に入ろう。だってたかちゃん長風呂するからどーせ私の方が早く出てこられるし。

私がお風呂から戻ってきてもやっぱりたかちゃんはまだお風呂に入っていた。

あー、ドレス早く着たいなあ。
これからたかちゃんがサイズの少し合っていないドレスに魔法をかけてくれる。たかちゃんてばすごいんだよ!特効服だって作れるし将来はきっとすごいデザイナーさんとかになってるんだろうな。そしたら絶対買おう!

…ウトウト。少し眠たくなってきた。
今日はなんだか疲れちゃったみたい。

ひとりで寝るのは怖い…。
またあの夢を見たらどうしよう。

だけど襲ってくる睡魔に勝てなくて私は意識を手放した。





炎をあげながら落ちていく飛行機。
私たち兄弟の名前を呼ぶ両親。

ああ、まただ。嫌だ。怖い。寂しい。ひとりにしないで。

私を…置いて行かないでっ!

「俺はいなくなんねえからな。ずっと東堂のそばにいてやる。」

耳元で聞こえた聞きなれた優しい声。

『…ぐすっ…んっ…たか…ちゃん??…わたしっ…』

そうだ。たかちゃんのこと待ってて…それで私寝ちゃったのか。

「東堂!?東堂っ。大丈夫だから。

俺ずっとおまえのそばにいるから。

毎日一緒にねてやる。だから泣くな…っ。」

夢見ながらたくさんたくさん泣いていたみたい。
たかちゃんが心配そうに私を抱きしめている。裸で。
ん?え…なんで裸…? 服忘れてきたのかな?
だけど今はそんなことよりずっとそばにいてやるって言ってくれたあったかいたかちゃんの言葉にまた目頭が熱くなるのを感じた。

もう一度…もう一度言って…安心したい…。

『たかちゃ…っ。んっ、絶対ずっといなくならない…っ?』

泣きながら聞く私にたかちゃんは1番欲しい言葉をくれた。

「ああ、絶対ずっとそばに居る。」

うん。これが聞きたかった。心が落ち着いていく。

『んっ。…ん。ありがとうたかちゃん…。落ち着いた。』

たかちゃんが涙をふいて頭を撫でてくれた。
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