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東京卍會のお姫様

第4章 姫様


side場地

『おはよー!お迎え来てくれたの?嬉しいなあ。みんな大好き!』

昨日三ツ谷がいってた。
東堂はモテすぎる。朝から他校のやつがあいつを囲んで告白してたって。変な虫が付いちまう前に俺たちで排除しねえとな。

とりあえず今日は全員でということでこいつの家に来た。出てくるなり みんな大好きととんでもねーくらいにキラッキラの笑顔になるこいつ。この笑顔をずっと守ってやりてえなあ。

俺にとって東堂は妹みてえなもんで、いつも圭介くんって後ろをついてきてて、けど最近はどんどん女になってくっていうか、とにかくなんか前とは違ぇんだよな。どんどん綺麗になってく。まあ、いつになっても妹みてえなもんだけどな。

「なあ東堂。おまえ、口の横に歯磨き粉ついてんぞ」

『え!?うそ!やだ恥ずかしいよお 圭介くんとってえ…!』

女子って普通家出る前に鏡とか見んじゃねーの?
こいつ抜けてるとこあるからなー。
なのに俺ら以外の奴からは容姿も中身も完璧な高嶺の花だとかいわれてて笑っちまうよな?ほんとは天然わがままお姫様なのによお。

「はいはい、はーいとれましたよーお姫様あ」

こうやってこいつの世話すんのはいつもの事で、

『へへへ、ありがとう!圭介くん!』

そういってギューッと抱きついてくるこいつが可愛いから俺は東堂のわがままも抜けてるとこも全部愛おしいと思えるんだ。そう、こいつだから。
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