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東京卍會のお姫様

第4章 姫様


side三ツ谷



「あ、あのっ!初めて見かけた時から好きでした。一目惚れなんです。だからその…おれとっ!」

こんな朝っぱらから告白かよ。
俺も好きだって言えたらな…。
なんて考えながら聞いていたら…は?あれ東堂じゃねえか?他校で噂になっているのは聞いた事がある。俺の通うこの学校にとんでもない美少女がいると。しかも性格までいいときたらこうなるのも時間の問題だろーなとは思っていた。家柄まではさすがに本人も人に言いたがらないし、そこまではバレてないぽい。まあ当のお姫様はは全く気づいてねえんだけどな。

「おい東堂。誰だこいつら。」

俺もまだ伝えられてねえのにお前らごときがこいつに好きだなんて言ってんじゃねえ…。

『た、たかちゃん!?
この人たちはね初めましてなんだよ。ね?』

「あ、はい、そうっす…。東堂さんと仲良くなりたくて」

仲良くなりたい?友達からってか?
ただでさえ東卍の中の紅一点だ。さらに男増やしてどーする。こいつらには悪いが東堂と話すなら俺を通してほしいくらいだ。

「あ?こいつに気安く話しかけんな。いくぞ東堂」

東堂の手首をひっぱり学校へ向かう。

『ちょ、ちょっとたかちゃん!まだお話の途中で…!
ごめんなさい!会えたら!また会えたら続き聞かせてね!』

なーにいってんだこいつ。そんなことしたら本当にこいつらまた来るじゃねーかよ。優しすぎんだよお前は。んで可愛すぎんだよ。罪だろ。

『たかちゃん。怒ってるの?私学校サボったりしないよ?それにあんなに強く言ったら可哀想でしょ?あの子たちはね、お友達になりたかっただけなんだよ?』

え?こいつ告白されたくだり頭から抜けてんのか?
さすがだろ…天然というかなんというか…。

「はあああ…。おまえ。これから毎日東卍の誰かと必ず一緒に登校しろ。そうでもしねえと変な虫がつく。」

そう。変な虫が着く。だからお前は毎朝俺らに守られながら学校へ行け。んで学校ついても俺らがいるから安心安心。
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