第3章 スクールライフ
side三ツ谷
3人でお姫様を家まで送り届けたあとマイキーが口を開いた。
「ねーケンちん、さっき東堂と何話してたの?なんかすっげえ照れてなかったか?」
うわ、さすがマイキー。俺なら聞けねえ…。
聞きたいけど聞きたくねえ。
「うっせえなんでもいいだろ…///」
あ?なんでこいつまた照れてんだ?そういう事なんか?
「あれ?ケンちん照れてんの?なになに気になるじゃん!」
「あーもーうっせえな!お前はもう知ってることだからいんだよ!」
マイキーは東堂とドラケンの気持ちを知ってんのか?どうして?マイキーはなんだそれと頬を膨らませて拗ねている。
「あ、マイキー。忘れてたんだけどこれ。俺と東堂からお土産な。あいつがどうしてもマイキーにあげるんだーって買ったのに忘れて帰っちまったな。」
買い物をしてる途中に見つけた美味しいどら焼きのお店。あいつがこれをマイキーに買っていったらきっと喜ぶからと一緒に買ったのだ。あいつの言った通りマイキーは拗ねてたのが嘘のように笑顔になった。
「さすがうちの姫様!わかってるなあ!」
「よかったなマイキー」
「うん!あ?ケンちんにはあげないからな!?」
「いらねえよ笑」
あー今日も平和だ。
俺の胸ん中だけがずっとザワザワしてる。
あいつ俺だけのモンに。俺だけのお姫様にならねえかな…。