第16章 ベゴニア
あれからあっという間に時間が過ぎで
今日は12月24日。
竜ちゃんとクリスマスデートの日。
明日は東卍の皆とクリスマスパーティー。
エマと2人でサンタさんのコスプレをするの。
お兄ちゃんもなんか考えてるぽいし…
楽しみだなあ…!
ピーンポーン
『ごめーん、瀬川でてー!!』
「かしこまりました!」
きっと竜ちゃんだ…!
えと、これとこれと…よし準備万端!
「お嬢様、竜胆くんがいらしてますよ」
『瀬川出てくれててありがとうね』
「おまたせ東堂。
瀬川さんもお久しぶりです
あの、これ瀬川さんに」
「…私にですか?」
「コーヒー好きでしたよね?
これ俺が好きなやつなんで是非」
「ありがとうございます竜胆くん」
「いえ、クリスマスなんで」
『じゃあ私も今渡そうっと!
はい、これは私から瀬川に!』
「お嬢様…これは。」
『うんこれね、旅行券!福岡いき〜!
年末年始はお休みあげられないけど、そのかわり2月に1週間お休みあげる。だからご両親と行っておいでよ!』
「嬉しすぎます…ありがとうございますっ」
前からずっと福岡行って美味しいもの食べたいなっていってたから、いつも頑張ってる瀬川に私から日頃の感謝とクリスマスプレゼントを合体して渡すんだって決めてた。喜んでくれてよかった。
『ふふ、じゃあ私行ってくるね!』
「行ってらっしゃいませ
竜胆くん、お嬢様をお願い致します」
「うす、じゃあ行ってきます」