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東京卍會のお姫様

第14章 ホオヅキ


結局2つ買ってもらってしまった…
迷ってたらどっちも買ってくれた…

『武藤くんありがとう!
2つも…1つはおうちでたべる!』

1つはカップだからおうち帰って冷やしてからにしよう

「そんなんでよければいつでも。
てか、あー…聞きたいことあんだけどよ」

『なんですか?』

思えばこうやって武藤くんと2人で話す機会ってあんまりなかったなあ。

「あー、その、たまに敬語混ざったりすんのとか気になってんだけど…あと俺だけ苗字呼びなのも気になってる。」

『…たしかに…言われてみれば…』

「他の奴らより年上だからって俺に気ぃ遣ってんならそういうのいらねえよ。ましてやお前は東卍じゃねえし上下関係とかねえだろ。」

『そうだね、じゃあ…ムーチョくんっ』

「ああ、それがいい」

『うん!これからはそう呼ぶ!』

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side 武藤

飲み物のお礼にアイスなんてただの口実にすぎない。三ツ谷に抱きしめられる東堂を見ても、ソウヤに抱きつく東堂を見ても別になんとも思わなかったけど、ケツに乗せたあとすぐ抱きついてきたのはちょっと焦った。

好きとかじゃない…だけどたまに混ざってる敬語とか、苗字呼びとか、他の奴らより距離を感じて少し悲しかったりした。だからわざわざ2人になって俺的に勇気をだして言ったんだ。柄じゃねえけどどっちも解決してなんか嬉しい。

東卍の姫ってよりか東卍の妹ってのがしっくりくる。3つ下の可愛い妹ができた感覚。三ツ谷もソウヤも東堂の事が恋愛的な意味で好きなんだろーなと今日知った。本人は微塵も気づいてないだろうけど。

「…よし、食ったか?
帰るぞ。送ってく」

『はあい、お願いします!』

三ツ谷と約束した通り東堂を家まで送る。
東卍の暗黙のルール…東堂を1人で帰さない

ちっこいし純粋だし、なんでも直ぐに信じるから
誘拐犯にでもホイホイついてきそーなんだよな

しばらく走って東堂を送り届けた帰り道

次送る時は車出すか…なんて考えてる俺がいた

バイクから落ちて怪我させたくないし
車の方が会話できるしなーなんて考えながら

可愛い妹のためだからそんくらいしてやりたい
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