第14章 ホオヅキ
「あー…終わったか?」
何故か少し気まずそうな武藤くんと
少し顔の赤いたかちゃん。
「ん、引き止めて悪かった
東堂のこと頼む」
「ああ。いくぞ東堂」
『はあい!ばいばいたかちゃん!』
「ん、またな」
アイス…アイス何にしよう…
さっき行ったコンビニには何があったっけ
あーむこうのコンビニは期間限定やってたっけ
『…あっ。武藤くんちょっとまってて』
「今度はなんだ?」
『ソウちゃん!またね!』
「あ、東堂…っうん、またね」
少し遠目に見つけたソウちゃん目掛けて走って後ろから抱きついた。今日の集会はずっと一緒にいてくれたからバイバイするのが少し寂しかったりする。
『今日はずっと一緒にいてくれてありがと!
ソウちゃんといたら楽しい!』
「…っ!俺も楽しいよ…っ
あれ、ムーチョとどっかいくの?」
『飲み物のお礼にアイス買ってもらうの!』
「そっか、じゃあ今度俺にもお礼させてね
気をつけていくんだよ帰りは送って貰ってね」
『うん、ありがとうソウちゃん!
またねー!』
「うん、またね」
『武藤くん!ごめんねお待たせ!』
待たせてしまったからなるべく駆け足で戻る
「いや別に待ってねえから走んなくていい
転ぶぞドジなんだから。
んでどこまで買いに行く?」
優しいんだか貶してるんだか分からないなあ
『あ、えっと少し距離あるんだけど…
あのー最近できたコンビニ分かる?
あそこ期間限定のやつ出してて…!』
「あー、んじゃそこいくか
ケツ乗ってきゃすぐだろ」
『わー!ありがとう!』
ふわっと抱き上げられてうしろに降ろされる。ヘルメットを渡されて被って武藤くんにしっかりと掴まった。圭介くんやたかちゃんにするようにギューッとつかまった。
「…っ!? そんな強く掴まなくても落ちねえよ
初めてじゃねえだろ乗るの…?」
『だって圭介くんもたかちゃんもこのくらいギューッてしないと怒るもん!しっかり掴まれーって言うんだもん…っ。』
「あー…なるほど。まあいいか。」
『うん?うん!
じゃあコンビニまでお願いします!』
「ん、いくぞー」
『はーあい!!』