第3章 スクールライフ
しばらく歩いてから東堂がふと足を止める。
「どうした?」
『あれってマイキーと賢君かな?』
言い終わるのと同時に繋いでいた手が離れて少し遠目を歩くマイキーとドラケン目がけて走っていってしまった。繋いでた手から温もりが消えていくのが寂しかった。
『マイキー!!!賢君!!!やっほー!!!』
「「東堂??」」
『あのね、たかちゃんもいるよ!お出かけしてたの!』
「おいおい三ツ谷あ!姫様と2人でお出かけかー??」
『へへー!デートなんだよね?たかちゃん!』
は?今こいつなんつった?
いや、確かに俺は場地にデートだって言ったけど。こいつが言ってくれるなんて、思わねえじゃん?やっべえにやける…。
「おう。」
ニヤける顔を必死で抑えて出たのがこの二文字。
『ねー賢君おんぶー。歩くの疲れた!』
幸せだった俺の頭ん中はまたコイツの言葉で落ち込む。やっぱ東堂はドラケンが好きなんだな。諦めねえけどさ。目の前で見せつけられたらへこむっしょ。
「はー?自分であるけよ…ほら、はよしろ。」
そう言ってしゃがんだドラケンの背中にのる東堂
『はーらくちんだ!やっぱ賢君の背中からの景色は眺めがいいですわねえ!』
『あ、ねえ賢君?わたし賢君の………』
なんだ?東堂がドラケンの耳元で何か言ってるけど聞こえねえ。賢君のなんだ?賢君のことが好きって言ったのか?
「…え?はっ?はっ??何言ってんだお前…///」
急に照れ出すドラケン。胸ん中がザワつく。
マイキーは我関せずって感じで1人前を歩いてる。