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東京卍會のお姫様

第14章 ホオヅキ


「そろそろ幹部集まると思うけど
このまま乗ってくかあ?」

『うん、ナホくん号乗ってくー!』

「んー、いくぞー」

『わーい!』

兄ちゃんの背中ではしゃぐ東堂ちゃんが可愛い。
さっきまで俺の腕の中にいたんだ…やばいな。

「東堂ちゃん落ちないでね?」

「おい東堂暴れんな…っ!」

『…うわあっ!』

「…っあぶないよ…っ!」

『ソウちゃんないすキャッチ!』

言ったそばからぐらついて落ちそうになる東堂ちゃんを咄嗟に支えて兄ちゃんの背中に再び戻す。ほんと目が離せないんだよな…。

『ねえソウちゃんこっちのおてて繋いでて?』

「また落ちたら大変だからそーするね」

東堂ちゃんの手を繋いで兄ちゃんと歩く。
今日1日で距離が縮まった気がする…な。

「おー東堂何してんだよ
今日は肆番隊にべったりだなあ?」

『賢くんがマイキーばっかりだから
今日はナホくんの背中借りてます!』

「アングリーにも支えてもらって贅沢だな
…てか俺の背中お前のじゃねえしな!」

『んふふ、とか言っていつも乗せてくれる!』

「はーあ??勝手に乗ってくるんだろ!」

『うああんソウちゃーんっ!
賢くんが怖いー!』

「…えっと。よしよし…?」

「おい!て…んめえ!
アングリーも甘やかさなくていい!」

「はいはい、俺の背中でやめてくれる?
アングリー東堂任せるわあ」

「あ、うんわかった」

再び自分へと戻ってきた東堂ちゃん。

「ほんと今日はアングリーにべったりだな
大変じゃないのかよ」

「あー…別にそんなことないよ
俺あんま東堂ちゃんといられる時間ないしさ、たまに会える今日みたいな日が俺は結構…嬉しかったりするから…。」

『ソウちゃん…だいすきっ!』

そう言って俺に抱きつく東堂ちゃんに
また心臓の音がうるさい。

「…おれも…東堂ちゃん大好き…」

や…ばい言っちゃった…。
ドラケンの驚いた視線が痛い…

『賢くんのことも大好きよ!』

こんなにドキドキしてるのは俺だけで、東堂ちゃんの言う大好きに深い意味なんてない。なのに幸せで胸が張り裂けそう。

「へーへー、俺もお前のこと大好きですよー」

『んふふ、みーんなだいすき』

ああ可愛いな…。大好きだな。
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