第14章 ホオヅキ
神社について肆番隊がみえるとまた走り出す東堂ちゃん。さっき買ってきたカップに氷をいれてスポドリを注いで隊の1人に渡している。
あ…さっきふらついてた奴…
『さっきフラついてたから…
今日暑いもんね…大丈夫?』
「あ…はい…っ
すみません…ありがとうございます!」
東堂ちゃんは特に話したこともないであろう俺の隊の奴がフラついてた…あの一瞬ですぐに気づいてコンビニまで走ったのか。なんて優しいのだろうか。
『全然すみませんな事ないよー!
今日暑いもん!私もね喉乾いてたから!』
「…天使すか…?」
『なになに?』
天使…たしかに天使だよな。顔を赤らめながら東堂ちゃんからスポドリをうけとるソイツが羨ましくて…俺だって…と思ってしまう。
「東堂ちゃん…俺も暑い…」
『ソウちゃん大丈夫?
待ってねすぐ用意するからね』
そう言って俺にも飲み物をくれる東堂ちゃん。心配そうに俺の顔をのぞきこんでるからなんだか申し訳ないな。
『ナホくん、これ肆番隊の皆に配ってあげて
今日あついし…立ちっぱだから…お願いね』
肆番隊の隊長である兄ちゃんに人数分のコップを渡して俺には飲み物を渡して皆に配るようにって東堂ちゃんは別の隊へ行ってしまった。
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side夢主
『圭介くん!』
「ん?東堂どうした?」
『これ、隊の皆さんに配ってあげて!
熱中症になるまえに!お願いね!』
「んあ…え?おま…天使かよ…っ」
『ん?』
「あ…いや、まじ助かるわ!
隊の奴らも喜ぶ!サンキューな!」
『ううん、じゃあ他の隊回ってくるね!』
次は…えっと
『たかちゃん!これ弐番隊の皆に!
カイちゃんも一緒に配ってあげて!』
「え、東堂ちゃんこれどーしたの?」
『さっき肆番隊の隊員さんでふらついてる人がいたから、もしかしたら他の隊の人も…って思ってさっきコンビニいってきたの!』
「東堂…そんな気ぃ遣わなくていいのに…」
『私みんなのこと大好きだから…っ
これくらいさせて?』
「お前ほんと良い奴だな…
はあ…今度俺から礼させてな」
『ふふ、ありがとたかちゃんっ』
「いや、こっちこそサンキュ!」
「東堂ちゃんありがとう!」
『いーえ、皆で飲んでね!』