第3章 スクールライフ
side夢主
んーー、賢君に何をあげようか。
賢君の部屋には確か写真がはられていた気がする。写真立てとかいいかもなー。ここに皆で撮った写真をいれてプレゼントしたい。賢君はなんだかんだ言ってきっと飾ってくれるだろうから。たかちゃんも賛成してくれた。
そのあと私は個人的にあげたいものがあると、たかちゃんを外で待たせてアクセサリー屋さんに入った。可愛いオープンハートのネックレス。賢君用のともう1つ同じのを買った。これをあげると決めていた。
私が賢君を好きだって?
ちがうちがう!
あのねこれはね、名探偵東堂の推理なんだけど、賢君ってエマのことが好きだと思うの!だから2つ買って誕生日にエマとお揃いでこのネックレスをあげるの。1つはエマ用だよ!それでね、賢君とエマがおんなじネックレスつけるの。素敵でしょ?前にエマがこのネックレスの写真を見せてくれた。欲しいけど少し高いからって言ってた。だけど大好きな友達の誕生日だもん。奮発しちゃうよ!
戻ってたかちゃんにお礼を言う。
今日は私の買い物に付き合わせてばっかりだ。
? なんかたかちゃんが一瞬悲しい顔をした気がする。
『たかちゃん…?付き合わせてばっかごめんね…つまんないよね。』
「そんなわけねえだろ、ほら、いくぞ」
そう言っていつもの笑顔を見せてくれた。
私の手を引いてドーナツ屋さんの前で止まった。
「俺、これ食いたかったんだよね。付き合ってくんね?」
『わーーー!美味しそうだなああ!あ、そうだ!今日なんだかんだで付き合って貰ってばっかりだし、ここでお礼させて!』
「いや、いいよ俺だって好きで一緒に来てんだからさ」
『私がそうしたいの。今日たかちゃんといられて嬉しいの。だからお願い。ね?』
お世話になりっぱなしでは申し訳ないもの。
こんなことしか出来ないけどお礼がしたかった。
2人で美味しそうなドーナツを沢山選んだ。
食べきれなかったらみんなにも分けてあげよう。
席がいっぱいだったから帰りながら食べるということになった。