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東京卍會のお姫様

第12章 センビタリア


side夢主

黙り込んで私を抱き締める圭介くんが少し震えていた。こんな圭介くんは初めて見た。今にも泣き出しそうなのが伝わってくる。だけど何も言い出さないのは…何かあったんだ。

『圭介くん。なんかあった…んだよね
なんにも言わなくていいからね…
言いたくなったら教えてね。
私はずっとそばにいるから…』

ずっとそばにいるよ。圭介くんが今抱えてるものがなんだって構わない。それが何であろうと私は圭介くんのそばにいるから。話したくなったら話せばいい。

「東堂…っ」

よりいっそう抱きしめる腕を強めた圭介くんの背中をさする。今日はたくさん甘えさせてあげよう。普段は東卍の隊長として気を張り威厳を保ち続けている圭介くんだから。

『よしよし圭介くん
今日は沢山甘えていいよ
外暑いしおうち入ろうか。』

圭介くんから1歩離れて目を見ればコクンと頷いてくれた。

何があったかなんて分からない。だけど最近不思議なことがあるのを思い出した。言われてみればココ最近圭介くんはなんだか上の空だし、カズくんにも会ってない気がする。マイキーもなんだか覇気がないし、この前エマに会った時は目を泣き腫らしたみたいにしてた。

圭介くんと関係あるのかは分からないけど嫌な予感がするのは確か。だけど今はそんな事どうでもいい。私は黙って彼のそばにいてあげよう。
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