第6章 宇宙に帰る
「ディアッカ、こちら館内を制圧した。そちらの様子はどうだ?」
「イザーク!!あ、ああ・・。それが、戦闘を始めて40分ぴったりで自爆し始めたんだ・・。」
「自爆?」
腕の中にいた彼女が目を覚ました。
「多分だけど、そうプログラミングされてた機体だったのかもな・・。」
彼女は目を閉じ静かに涙を流していた。
「そうか・・・。全滅か?」
「ああ。」
「わかった。俺たちも戻る。軍本部に援軍を要請しろ。撤退だ。」
ディアッカらしい軽い返事で通信が切られる。
「大丈夫か?」
彼女の涙を優しく拭う。
「帰ろう。俺たちのプラントに。」
ヒルデはイザークの胸に抱きつき、小さくうなずいた。