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歩み出せるなら

第2章 ジュール隊へ


ふわりと懐かしい匂いがした。

「その白服・・?」

「やっぱりすこくたびれて見えるか?クルーゼ隊長の遺品なんだ。」

「クルーゼ・・・?」

「ああ、最後はよくわからなかったが、その戦術とモビルスーツの技術は尊敬に値する。」

「そうですか・・・。」




時間がたつほど、彼女のポンコツさは目立ってきた。
一般兵どころかズブの素人なのだから。

「潜入?」

「うん、このコロニーちょっと気になるんだ・・・・。僕が、生まれたところかもしれないんだ・・。」

「何?」

キラは悲しそうに笑っていた。

「だめ・・・・。」

思わず声を漏らしてしまい、視線が集まる。

「だめとはなんだ?」

イザークが問い詰める。

「あそこは、思いが強すぐぎる。よくないものが集まっている。」

「オカルトか?」

ディアッカが突っ込む。

「やっぱり感じる?」

キラが優しく尋ねる。

「まぁいい。あそこも貴重な資料が放置されていると聞く。この際綺麗にしておこう。」

「誰が潜入するんすか?」

「私が行きます・・。」

「は?」

心の底からイザークが声を出した。

「僕も。」

「な!戦闘はからっきしなんだろ??」

「うん、でも戦闘しにくわけじゃないじゃん。もしかしたら人がいるかもしれないけど。」

「その万が一があっては困るっていってるんだ!」

「行きたいんだ・・・。」

一応、キラの方が立場は上だ。
最終の決定権は彼にある。

「・・・・。わかった。メンバーは?」

「僕とディアッカ、ヒルデとイザーク。シホとシンはモビルスーツで待機。」

まさかお荷物と一緒に行動することになろうとは。
しかし、赤福を着ている以上、足でまとだと言えるはずもなく。

「艦の指揮はビリーに任せる。」

そうキラは締めくくった。
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