第2章 ジュール隊へ
「明日から長期の任務に入る。一ヶ月プラントには戻ってこれないと思え。この任務から新人も入る。戦争状態ではないといえど、いつ何が引き金になるかわからない。万が一戦闘になるかも知れない。気を引き締めてかかれ!」
「は!!」
朝の朝礼をすませ、隊長室で一服してコーヒーを飲む。
「ほらよ、明日の新人の名簿。赤福のパイロットが2人、h樹痛のパイロットが5人、管制室のクルーが5人、技術者が15人。こんなもんか。」
「赤服が二人か。」
そう言いながら名簿を受け取る。
「おい・・・?イザーク??」
口に運んだはずのコーヒーは手前で傾けられ、真っ白な体調服を茶色に染めていた。
「ヒルデ・・・・?」
同姓同名か?
いや、あの父親ならやりかねない。
「おい?イザーク?ついにいかれちまったか?」
「いかれてなどおらんわ!!さっさと持ち場に戻れ!!」
イザークが怒り出すのには慣れている。
「へいへい。あ、あとそこにシンとキラが来るらしい。」
「キラ・ヤマトが??」
「じゃあな。」
キラ・ヤマトが来るということはエターナルも来るのだろう。
思ったより大掛かりな任務になりそうだ。
始める前から頭が痛くなる。
「本日着任いたしました!!ビリー・キリングスです!」
「ほ、本日着任致しました、ヒルデ・ベイエルです。」
「本日着任いたしました!ジョン・ヒルトンです!」
イザークは真面目に全員分の挨拶を聞いてた。
そして、今回の任務の目的を話し出す。
「今回は不明の熱源反応を調査する。そこは様々な曰くがあり、地球軍基地にしているとか、また人体実験がされた板だとかいろんな噂が出回っている。はじめは放置された施設の微細な熱源だったが、ここ最近その熱源が大きくなり、人がいる可能性が出てきた。今回はこの熱源を調査しに行く。」
「その熱源に人がいたとしてどうするの?」
キラの声はジュール隊にはない柔らかさと緊張感のなさがある。
「議長と外交大臣からこの件は私に一任されている。」
「そうなんだ〜。」
気の抜けた返事をするな、間抜けめ。
そんなことを考えながらキラを横目でみる。
「他に質問があるものは?」
場がしんとする。
「以上だ!解散!!」