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ジェラシーのその後で

第1章 カゾク×ト×ワタシ


両親や、他の兄弟は気づいているのかいないのか、特に何も言われたことはない。
兄もよほど疲労が溜まっている時以外は部屋に入れてくれた。

「そういえば、仕事仲間がネルルに会いたいって言ってた。」
「もしかしてそれ、ヒソカって人?」
「うん。そう」
「絶対イヤー!変な人だもん…。お兄ちゃんまだあの人と仕事してるの?やめなよ。」
「色々使い勝手がいいんだよね。なにかと付き合い長いし。」
「何で私に会いたがってるの?」
「可愛いから♡  って言ってたよ。」
「怖い。やだ。まだあの時の感触が残ってるもん。」

イルミとネルル、共同で仕事をした日、夜にホテルで少し飲まないかと兄を誘ってきたのがヒソカだ。
一緒に行きたいと駄々をこねてラウンジれ連れてきてもらった。
「イルミ、妹もいたんだ♣︎」と、じっとりした目つきでピエロのような長身の男に全身を見られた。
ここに座りなよ、と大きな手で腰を引き寄せながら椅子へ案内され、(ゾゾ…っ)と普段感じることのない気味の悪さに鳥肌が立ったのを覚えている。


「なんか、変な人だった…」
「うん、変な奴。まぁ、ネルルの気が向いたら会ってあげて。一応依頼なんだよね。」
「え!?私があの人と会うとお兄ちゃんにお金が入るのっ!?」
「うん、期限はないけどね」
「変なことしないで……もぅ…」
「そんなにヒソカのこと嫌い?」
兄が、私の頭を撫でながら問う。
「うん…2人では会いたくないかな…」
「俺も、1人で会いに行けなんて思ってないし行かせるつもりもない。」
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