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ジェラシーのその後で

第2章 ワタシ×ト×奇術師


(……うーん❤︎この状態で質問攻めにするのは可哀想かも…♦︎)

「君、手品は見たことある♠︎?」

シュンと手元をみているネルルに問いかける


「手品…?…コインのですけど、手品みたいなものなら少しだけ。」

幼い頃、お兄ちゃんが遊んでくれないと駄々をこねる自分を、執事のゴトーがあやすためにコイントスを披露してくれた。

「そう?じゃあトランプで魅せてあげよう❤︎ボク、こういうの得意なんだ♣︎」


そういうと、ポケットからトランプを取り出した。

「この中から好きなトランプを一枚選んで引き抜いて❤︎?」

そのままトランプを扇状に広げ、ネルルに差し出す。

(トランプなんて持ち歩いてるんだ…)

何をするんだろうと、1番右側の一枚を選び
「これにします」と、表の方をヒソカに見せようとクルリと手首を回した途端、その手を掴まれた。

「!」
「おっと…それはボクに見せちゃいけないんだ❤︎ トランプの手品はほんとに初めてみるんだね、君…♦︎」

「そうなんですか…っ?しらなかった…。じゃあこれは教えない方がいいの…?」

「うん❤︎君だけ見て、柄と数字を覚えたら、またここに戻して♣︎」

急に手首を掴まれビクっとしたが、ネルルは言われた通りしっかりと覚え、その一枚をヒソカの手の中に戻した。


「それで良し…♠︎」

シャッシャッシャ…ネルルが見たこともないような早さでトランプを混ぜ合わせる。

そして、1番上のカードを一枚めくり、
「これで良し❤︎クスクス…。君が選んだカードはこれかい?」

自分がさっき取り出したものと同じカードを差し出された。

「わっ!!そうです!それを選びました!同じのです…!!」


ヒソカにとってこの手品は、簡単な遊びの中の一つだ。ヒソカでなくとも、この手の物は最も初歩的な手品だ。
だがネルルは自分の目の前でリアルに披露された手品に心を躍らせ、目をキラキラと輝かせている
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