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爆豪くんに寝取られた【R18】

第1章 爆豪くんがちょっと苦手。



午後の授業はあっという間に過ぎて、轟くんは放課後も、足早に教室を去っていった。

本当にトレーニングに向かったのかな……という思いを振り切って、皆と一緒に寮まで帰る。


「そうや! 朔良ちゃん、この後空いとる?」


寮に着くなり、何かを思い出したお茶子ちゃんに手を握られ、今日の予定を思い出してみる。


「轟くんと夕飯を食べる約束してるけど……それまでなら!」

「直ぐに終わるはずだわ。リューキュウから受け取った資料を確認したいだけなの」

「なるほど、凄く助かる」


リューキュウから貰った資料とは、恐らく再開するインターンについて。

私は仮免取得後すぐのインターンには参加していなかったけれど、お茶子ちゃんと梅雨ちゃんに誘われ、リューキュウ事務所に合流することになったのだ。


そしてまずはそれぞれ部屋に戻り、着替えて共同フロアに集合する。

集中したい時は誰かの部屋に集まることもあるけれど、今回はちょっとした打ち合わせみたいなもの。

それから私が、轟くんの帰りが直ぐに分かる場所がいいと思ったから、二人に頼んで共同フロアに集まった。


インターンに関してリューキュウから貰った資料は、好きな食べ物や苦手な食べ物などを記入する簡単なものから、個性や戦い方、ヒーローとして活動する上での注意事項など。

「直ぐに終わるはず」という梅雨ちゃんの言葉通り、一時間足らずで確認は終わり、夕飯の時間になって、梅雨ちゃんとお茶子ちゃんは夕飯の準備を始めた。

しかし私は轟くんと約束をしていたから、その輪に混ざることも出来なくて、手持ち無沙汰になった。


「ねぇ梅雨ちゃん。私先にお風呂行くから、轟くんが来たら教えてくれない?」

「ケロケロっ、分かったわ」

「ありがとう! よろしくね」


なんとなく、轟くんはまだ戻らない気がしたから、私は先にお風呂を済ませることに決めた。

そして梅雨ちゃんに声をかけ、お風呂に向かう。

気持ちをリラックスさせるために、ゆっくり湯船に浸かったけれど、私がお風呂を済ませた後でも、轟くんはまだ帰って来ていなかった。
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