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爆豪くんに寝取られた【R18】

第1章 爆豪くんがちょっと苦手。



「ヤオモモ、爆豪くん、隣……いいかな」

「もちろんですわ!」

「…………」


ほんの少しだけ考えた後、難しく考えるのを直ぐにやめ、私はヤオモモと爆豪くんの隣に食器を置いた。

向かいには三奈ちゃんもいるし、爆豪くんと話さなきゃいいだけ。それに、下手に遠くの席に座る方が、何か思われるかもしれない。


爆豪くんの無言を肯定として受け取り、私は席に着いた。

私が爆豪くんの事が苦手なこと、多分、殆どの人が知らないと思う。

私は基本的に、轟くんと後ろの席の緑谷くん以外の男子と喋らないから、苦手とかじゃなくてそんなものだと思われている気がする。

だから、周りに気を使われるのが嫌で言ってない。
苦手なだけで、何かされたわけでもないもんね。


「ヤオモモは何を頼んだの?」

「私はBランチですわ。麗日さんが非常に楽しみにしてらしたので、つい気になってしまいましたの」

「あー……分かる。お茶子ちゃんの白米愛、凄いもんね」

「えぇ。主菜もとても美味しいですわ。宜しければ、一口頂きますか?」

「え! いいの?」

「もちろんですわ」


ぷりぷりと笑ったヤオモモは、一口分の主菜を分けてくれ、私は有難く頂戴する。

優しい口当たりと、口いっぱいに広がる香ばしい味付けにウットリしていると、ヤオモモは私の四川麻婆が気になっているらしかった。


「良かったら、食べてみる?」

「き、気になりますが、非常に赤い……ですので……」

「大丈夫。見た目ほど辛くないよ」

「観月さんと爆豪さんの辛くないは信用するなと、上鳴さんに言われましたわ……」

「え、そんなこと」

「あたしもそれ思うよ、ヤオモモ」


向かいに座っていた三奈ちゃんが反応して、そんな事ないと思いながら、ちょっとだけ横を盗み見る。

爆豪くんも、普通に食べてるんだよな。
そう思っていると、顔を上げた爆豪くんとバッチリ目があった。
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