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爆豪くんに寝取られた【R18】

第1章 爆豪くんがちょっと苦手。



爆豪くんのキレやすいとこ、本当に怖いな。って思う。


特に私の後ろの席の緑谷くんとは、物凄く仲が悪い。

今日、私がキレられたみたく、爆豪くんが緑谷くんに怒るのはしょっちゅうで、間の席に座る私は、一緒に怒られているみたいで本当に嫌。

爆豪くんのような乱暴な人とは、絶対に付き合いたくないな。……まぁ、轟くんも怒った時は怖いけど。


それはそれで、これはこれ。
私と爆豪くんが付き合う日が来るわけでもないんだし。


とにかく、出来るだけ爆豪くんを刺激しないようにと心に刻んで、私は遅れている分の板書を急いで取った。


____



来て欲しくなかったお昼休みはあっという間に来て、どうにか書き終えたノートを閉じ、ちらりと後ろを振り返った時には、既に轟くんは居なくなっていた。

けれど私の真後ろの緑谷くんも、かなり離れたところに座る飯田くんも、まだ教室から出ていない。

それどころか、クラスのほとんどがまだ席に座ったまま。

それなのに轟くんはもう居なくなっていて、私はまた、ため息をついた。


「朔良ちゃん、お昼行こー!」

「……うん」


私を励ますように、明るい声をかけてくれた透ちゃんに続いて立ち上がり、皆でワイワイと食堂に向かう。

こういう時間も楽しいけど、轟くんも一緒だったら良かったな。

そう思っているうちに食堂に着いて、食べるものを決めてなかった事を思い出した。


「朔良ちゃんは何にするん?」

「まだ決めてない。お茶子ちゃんは?」

「うちは、今日は日替わりのBランチ! 白米が呼んでるんよ!」

「そっか。じゃあ私も……」


お茶子ちゃんと同じものを選ぼうとして、ふとその上が目に入った。


「やっぱ、私はこっちかな」

「朔良ちゃんはそう言うと思ったわ」


お茶子ちゃんが選んだメニューの上、Aランチのメニューは四川麻婆。
辛いものが結構好きな私には、食べない理由がない。


「お茶子ちゃんも挑戦してみたら?」

「ランチラッシュ先生の四川麻婆は辛すぎるんよ〜」


うちには無理や! と言いながらオーバーリアクションを取るお茶子ちゃんに手を振って、食券を購入し、Aランチの列に並ぶ。

一緒に来たクラスメイトとは、案の定バラバラだけれど、少し先には爆豪くんが居た。
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