• テキストサイズ

爆豪くんに寝取られた【R18】

第3章 爆豪くんと初デート(?)



「……っえ、」

「あ?」


ドアが閉まりそうになって、私たちは慌ててホームに降り立つ。

目的地に到着した人々が、私たちに目もくれずに改札口へと向かっていく中、私は呆然と、爆豪くんを見つめてしまう。


「な、なんでもない!」


もしかして、爆豪くんは。

なんて疑惑が生まれてしまったのを、一度自分の中に引っ込めた。


「行こ! あっちだよね!」


さっきまで、繋がれるのが嫌だった手を引っ張って、爆豪くんの顔を見ないように歩き出す。


爆豪くんは、私の事が好きなのかもしれない。

なんてのは思い上がりであってほしい。

激辛料理店に誘われたとも、私がクラス屈指の激辛好きだからというだけだし、妙に距離感が近いのも、爆豪くん自体がそういう人なんだ。

さっき顔が赤く見えたのも、きっと私の気のせい。

そうじゃないと、いけないの。


「…………おー」


だって私は、轟くんの彼女なんだ。

そう思い出して、爆豪くんの手を振り払おうとしたその時、爆豪くんが強めに私の手を握り返す。


そして赤らめた表情を隠すことも無く、いたずらっぽくも少し優しい笑顔を、爆豪くんが私に向けた。


「っ!」


ダメだ、という感情が、最後の警告と言わんばかりに心臓の音を速くする。

これから私は、どうするのが正解なんだろう。
/ 33ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp