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爆豪くんに寝取られた【R18】

第3章 爆豪くんと初デート(?)



駅前には既に、爆豪くんがやってきていた。

そんな爆豪くんは、寮の中で見るようなシンプルな服装ではなく、ちゃんとオシャレな服を着て、静かに佇んでいる。

爆豪くんの事を知らなければ、有名人かと勘違いしてしまうのでは無いか。

そう思うほど、爆豪くんのスタイルはかっこよくみえて、私は話しかけるのを躊躇した。


「ね、あれ雄英の爆豪くんじゃない? 誰かと待ち合わせかな」

「こうやってみたら結構かっこいいじゃん」

「どうする? 話しかける?」

「えー、話しかけたら怒られそうじゃない?」


ちょうどすれ違った女の子の集団は、黄色い歓声をあげながらそんな話をしていた。

辺りを見渡してみれば、他の行き交う人たちも、爆豪くんに注目している。

それでも爆豪くんは、ちっともどうじない。

やっぱり、別世界の人みたいだし、誘いになんか乗らなきゃ良かった。


「……でもなぁ」

「…………何が、でもなんだよ」

「ひっ!」


断るのは失礼だよね。と思いながらも、一度出直そうかと爆豪くんに背を向けた瞬間、ひっくい声が私の耳を掠める。

ギギギギギ、とぎこちない音が立ちそうなほど不自然に振り返れば、真後ろで爆豪くんが、不機嫌そうな顔を浮かべていた。


「着いたなら一声かけろや」

「ご、ごめんなさい」

「っち、行くぞ」


私の言い訳を聞き入れることなく、爆豪くんは私の腕を掴んで歩き出す。

さっきすれ違った女の子の集団が、意外そうにこちらをみていた。


「あの子も確か雄英だよね」

「なんで待ち合わせしてたんだろ」

「でもなんだか」


お似合いだね。

そんな呟きが聞こえてきた。
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