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爆豪くんに寝取られた【R18】

第2章 爆豪くんは距離が近い。



それでも放課後はやってくる。

彼氏の轟くんは今日もどこか知らない場所に向かっていくし、私は私で、苦手な爆豪くんと授業の打ち合わせ。

最近はずっと、付いてない。

また泣き出したくなるのをグッと堪えて、私は爆豪くんの部屋へと向かった。


「ご、ごめん! ちょっと待って!」


男子棟へ上がるエレベーターに乗り込んだ時、ギリギリの所で上鳴くんが乗り合わせてくる。

珍しく一人な上鳴くんは、エレベーターの中にいたのが私だったことに驚き、目を見開いていた。


「どーしたん観月」

「一時間目の英語あったでしょ。爆豪くんと打ち合わせ」

「あぁー! すぐ取り組むなんてしっかりしてんだな。……って、爆豪の部屋でやんの!?」

「え、そ、そうだけど……」


上鳴くんが更に驚いた所で、エレベーターは上鳴くんの部屋がある三階に到着する。

しかし上鳴くんは降りずに、そのまま話し続けた。


「アイツ最初はさ、俺らですら部屋に入れてくんなかったよ。最近はそうでもねぇけど、自分のテリトリー的なもんあるみたいでさ」

「あぁ……何となく分かるかも。でも、課題に集中したいから。って言ってた」

「なーる、それで観月の部屋でやるのも変な話だしな」

「そうかもね」


上鳴くんが納得した所で、エレベーターは四階に到着する。

そして上鳴くんに見送られ、私は爆豪くんの部屋を目指した。
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