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爆豪くんに寝取られた【R18】

第2章 爆豪くんは距離が近い。



いつの間にテンポよく進むようになっていた話し合い。

おかげで、原案が綺麗にまとまった状態で、授業終了五分前になっていた。


「そういえば、この課題いつ調べよっかか」


発表まで、授業はあと三回。

二週間といえど、授業時間内だけで作業を進めては終わらないのは明白だ。

だからこそのスケジュール調整。

インターン等と兼ね合わせて、早めに取り組む必要がある。


「今日は」

「え、空いてるよ」

「んじゃ今日でいいだろ、後は進捗を見て考えりゃいい」

「分かった、じゃあどこでやる?」


教室か、図書館か。

寮の共同フロアっていう手もありだけれど、爆豪くんがどうしたいかに任せていいかな。


「……俺の部屋。放課後なったらすぐに来い」

「えっ」

「人がいたら集中出来ねえんだよ」

「そ、そっか。……わかっ、た」


異性と部屋で二人きり。なんて爆豪くんは嫌じゃないのかな。

私は正直、嫌というよりも怖いという感じだけれど、爆豪くんの顔つきはいつも通りで、とりわけ嫌そうには見えない。

それもそうか。嫌だったら、「部屋で」なんて提案はしないもんね。

でも爆豪くんと二人じゃ、それはそれで集中出来る気がしないし。


ようやくコミュニケーションが取れてきたとはいえ、やっぱり苦手意識はどこかに残ったまま。

しかし、「分かった」と返事をしてしまった以上、今更やっぱり、なんて言えなくて。

今から放課後が、嫌で嫌で仕方がないまま、下唇をぎゅっと噛んだ。
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