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爆豪くんに寝取られた【R18】

第2章 爆豪くんは距離が近い。



「…………」

「……おい、なんか言えや」

「…………」

「……聞いとんのかクソが!!!!!」

「は、はい! ごめんなさい!!!」


ボム! と爆発音がして顔を上げる。

近くにいた瀬呂くんが、「爆豪、観月ビビってんぞ」と口を挟んできたことで、爆豪くんがよりブチギレた。


「黙ってろ醤油! どう考えてもコイツが悪りぃだろ!」

「いや、だからって爆破までしなくていいじゃん」

「知るかクソが」

「ご、ごめん爆豪くん。瀬呂くんもありがとう」


私の謝罪に、瀬呂くんは笑って受け流し、爆豪くんは舌打ちをした。


くじ引きから時間は経ち、一時間目・英語の授業。

これから二週間近く、くじ引きのペアないしトリオで、授業を進めていくつもりらしい。

そして再来週には、そのペアでの発表を行うとの事だったが、発表に関するテーマは自由。

とにかく協力して、いいものを作り上げろというわけだ。


今はその発表のテーマ決めと、スケジュール調整の時間だった。

私たちは授業の傍ら、インターンに行くこともある。
だからテーマもスケジュール調整も非常に大切になってくるし、上手くコミュニケーションをとっていかなきゃいけない。


他の班は概ね、順調に進めているように見える。

けれど私は、やっぱり爆豪くんが苦手で。

誰か変わってくれないかな。そう無理な願いをしながら思わずため息をついてしまえば、「ため息つきたいのはこっちだわ」と爆豪くんは言った。
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