第4章 ☆冬の余韻((場地
千冬がトイレの扉を開ける音がして、私はコタツに入ったまま横になった。
「ありがとうございます。…って、やっぱりさん体調悪いんですか?」
「眠いんだとよ。」
「あぁ、なるほど。それで…。」
圭介が与える小さな刺激に声を押さえるため答えられずにいると、代わりに圭介が返事をしていてくれた。
だけど、その間にも刺激は続けられていた。
「っ…んん…ふっ…」
組んだ腕に顔を埋めて服をかみしめる。
抑えられた声はTVがかき消してくれていた。
圭介の指が一本私の中へと入ってくる。
一本しか入っていないというのに、そこはすでにトロトロになっていた。
私の中で、圭介の指が自由に動き回って、正直…気持ちいい。
「おい、千冬。ちょっとペヤング買ってきてくんねぇ?」
「えー?寒いんすけど…。」
「俺がバイクで行った方が早ぇけど、コイツ寝てるし。」
「…まぁ…。わかりました。」
しぶしぶ立ち上がる千冬に、場地はお金を渡した。
ペヤングは近くのコンビニにはなく、ちょっと足を延ばしてスーパーに行かなければならない。
それは、二人きりの時間ができることを意味していた。