• テキストサイズ

東京リベンジャーズ 卍 短・中編

第3章 ねぇ、好きなタイプは((マイキー


「あ、ごめーん。」
「あ、わりぃ。」

目じりに涙がたまり始めた時、さっき聞いた優しい声が聞こえた。

「んだテメェら!やんのかコラ!」

私を拘束していた手が離れ、驚いて目を開ける。
そこには頭から水をかぶった男二人に、さっきであった金髪男とその友達がにこやかにコップを傾けて立っていた。

「タイマンする?いいよ。勝ったらその子ちょーだい。」

「あ!?やんのか!?」

金髪男の挑発に乗る不良二人組。だが、それも金髪男の友達の一言で怖気づいてしまう。

「東卍なめんなよ。」

「⋯東⋯卍⋯?」

「やべっ⋯」

東卍というワードを出すと、男二人は一瞬で逃げていった。
東卍って、いつもエマが離してくれるグループ名だ…。
東卍のメンバーはかっこいいとか、強いとか、たくさん教えてくれていた。そんなすごいグループのメンバーだったなんて驚きでしかなかった。

「ドラケン、マイキー!」

「ドラケ⋯、マイキー?」

エマは二人の登場に嬉しそうにしていた。
そして、編み込みの男の人にぎゅっと抱きついている。
そういえば、ドラケンくんってエマが好きな人だ。
相手が間接的とはいえ、知っている人だとわかって一安心だった。

「俺、マイキー。」

「マイキーさん⋯あ、助けてくれてありがとうございます。」

「いいよー。エマの友達ならなおさら助けないと。エマは俺の妹だから。」

「え!?」

ナンパの時の恐怖はもうない。
エマのお兄さん、そして助けてくれた。安心する要素は十分だった。
/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp