第2章 ☆【GL】 大人の階段をキミと ((エマ
カラオケを出た私たちはお昼ご飯を食べに近くのカフェに入った。
外の空いた席にすわり、それぞれ好きなパスタを食べる。
「エマ、さっき大人になりたいっていってたけど、どうすんの?」
「うーん⋯」
食べながら、先程のエマの言葉を思い出して問いかけてみた。
「手っ取り早く⋯えっちしちゃうとかぁ?」
「っ!?だれ⋯と?」
ドラケンくん以外の誰かではあると思うが、それでも男の子にエマを抱かせたくない。
そんな嫉妬心を顔に出さないよう、気をつけてみる。
「その辺の男捕まえる。」
考えなしの言動にため息をつくが、
私も私でとんでもないことを口にしてしまった。
「今日家誰もいないし。私が⋯エマを大人にしてあげる⋯」
「は⋯えっ?」
驚きながらも、少しずつ赤くなる顔に私の気持は止まれなくなっていた。
「エマのこと、気持ちよくするよ⋯?ねぇ⋯。」
すっと席を立ってエマの耳元に唇を近づけて囁き、ぺろっと耳を舐めてみた。
友達を止められてしまう恐怖とエマの初めてになりたい欲望。
二つがぶつかり合うが、欲望には勝てなかった。
断られる、と思い離れようとすると
「お願い⋯します」
と耳まで赤くして俯くエマがいた。
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