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目眩く一時 ~刹那の情事~

第9章 優しさの中に芽生える嫉妬心




蝶屋敷の外で

『…えーっと、今日はこの後、どうしようか?』

「……みずきは、どうしたい?」

そう言うと途端に男の表情になる炭治郎

手を絡ませ、繋がれる

『…二人で、ゆっくり過ごしたいかな?』

「……いいんですか?二人きりになったら、俺、何するか分かりませんよ?」

繋いだ手に力がこもる

「…皆がいるから、必死に我慢してましたけど。俺だって男です、分かっていても他の男に抱き締められてるのを見て…内心、穏やかじゃないです」

手を引かれ、抱き寄せられる

「みずきさんに対して、怒ってはいませんが。……気分はよくないです」

腰に手を這わせ、手を回すように軽く尻を撫でる

背筋にぞくりと甘い痺れが走る

『…ん、炭治郎君の気持ちが済むようにして?』

「…たくさん、抱きますよ?」

『ふふふ、怖いな』

「……ただ抱くだけじゃ、ないですよ?」

炭治郎の笑顔は変わらないはずなのに、目が笑っていない気がした


みずきは自然とぶるりとした




ーーー



旅籠(はたご)をとり、夕餉を済ますと

「湯に行きますか?」

『うん、身体を綺麗にしたいかな』

「…一緒に、入りますか?」

熱っぽい視線に

『で、でも、混浴ってあるの?』

「…ここ、部屋の外に湯があるんです」

部屋の奥の扉を開くと

そこには小さいながらも湯があった


…この部屋、一体いくらしたの?とみずきが考えてると

いつの間にか、壁際に追い詰められる

みずきを挟むように両手を壁にドンッと強めにつき

「…考え事してる余裕があるんですね?」

そのまま責め立てるような口吸いを浴びる

息が出来ない程の激しい口吸いに頭がくらりとする

『…んんっ…ふ……んーっ…!』

唇に意識がいっていたが突然、炭治郎の足がみずきの股の間に割り入りグリグリと押し上げられ

快感と圧迫感、息苦しさで朦朧としてきた

『…んんんっ、やぁ、炭、治郎ぉ…』

「こんな乱暴にされてるのに、気持ち良いって匂いがする…。これ、そんなに気持ち良いんですか?」

グリグリと強めに押し上げられ、クチュリと音がなった気がして羞恥心を刺激される

『…炭治郎の好きにして、いいからぁ…』

もっと、気持ち良くしてぇと涙目の懇願に

「今夜は、本当に余裕ないです…」



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