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目眩く一時 ~刹那の情事~

第8章 記憶を取り戻した彼が望むのは ~曼珠沙華~




「ダメだよ。僕は無駄死にする気はないし、出来るだけ長く生きるつもりだけど…もしもの時、みずきは必ず僕の後を追うの…分かってるから」

『っ何でよ!逆なら絶対、同じ事するくせに!』

初めて、みずきが僕に対して激昂した

嬉しかった、僕を本気で愛してるって伝わってきたし僕の事、よく分かってるから

「…やっぱり、孕ませなきゃダメかな?」

小さく呟いたのに

『…やだ!私を置いてくつもりなら、もうまぐわわない!』

激しく抵抗される

「………じゃあ、僕に希望をくれる?生き残る為の強い望み。…僕の子供、産んで?」


そんな、言い方…卑怯っ…

結局、何も変わらないじゃないっ

どちらにしても無一郎は思いを遂げる気だ


『…無一郎…ずるいよっ…』

「…うん、全部僕が悪いから…好きにしちゃうね?」

みずきの足を開き、自分の方に引き寄せる

「中に、出すよ。初めて中に出すから…きっとたくさん、出ちゃうけど…全部、受け止めて」

同時に中に滾りを押し込む

『…あぁぁんっ!…無、一郎ぉ…っ』

「みずき、僕のが出なくなるまで…気絶、しないでねっ?」

それは多分無理っと、思いながらも必死に無一郎の激しい愛を受け止める

程なく、無一郎がぶるりと震えて

「…あ、出るっ…出るよ…中に、出すからっ…」

直後に中が熱くなり、初めての感覚にみずきもガクガクッと身体がわなないた

大量に出されたのが何となく分かり、もう後には引けないと悟らされる

「…まだだからね?まだ、抜かないから」


ーーー


どれくらい、時間が経ったか最早分からなかったが

日付を跨いだのは分かった

何度も気を失いそうになったのに、その度に強烈な快感で引き戻され何も考えられなくされてしまっていた

隣を見ると

これ以上ない程の量を出しきり、大の字で眠る無一郎

…可愛い寝顔が今は憎らしい

『散々、人の事好きにしといて気を失うのも許してくれなかったのに…気持ち良く寝ないでよ…』


無一郎の気持ちは最大限、汲んだつもりだ

だけど、どうしても悔しい

何か、一矢報いたい




そこでみずきはある事に気付く

『…無一郎、薬飲んでないね?』

そこでみずきはニヤリと黒く笑い

『…うーんと苦い薬、飲んでもらうからね?』




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