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目眩く一時 ~刹那の情事~

第4章 吸血鬼に甘く奪われて…(義勇の場合)







その言葉に義勇の深海の瞳がギラリと光り

「…相分かった」

腰を揺らす

最初は控えめだったが動かすうちに段々、激しくなり音が寝室に響く

『…あ、あ、あ、…あんっ!』

腰を動かす度に刻まれる媚声に

耳を傾けながら、善くなる場所を探す

少し奥の狭い箇所を突く度に甘い声を漏らすのに気付き、そこを集中的に責め立てる

『…いやぁぁん、やぁ、ダメ!…また変に…なるぅぅっ!』

「…何度でも達すればいい」

更に腰を激しく打ち付け、昂らせる

『…きゃあぁぁぁんっ!』

悲鳴のような媚声を発しながら達した時

義勇の牙が光り、首筋を目掛け噛み付いた

その衝撃と快楽に連続で達し

みずきは失神した

義勇はお構い無しに

その甘やかな美味たる血を堪能していた

それを吸っていると自分の快楽も急激に高まり

みずきの中から急いで自身を引き抜き、腹に欲を放った

傷口を舌で塞ぎ、恍惚とした表情でしばらくみずきを見ていたが

少し冷静になると

初めての性交だったのに夢中になり過ぎて

これではあんまりだったのではないかと思い反省し罪悪感に苛まれる


が、ふとみずきの下半身から甘美な香りがして見やると

そこには破瓜の血が滴っており

その様にまた思わず喉を鳴らしてしまう




ダメだ、未熟者め

今しがた、反省したばかりだろ

ここは優しく拭ってやるのが男だろ


と自制する声と


何を言っている、破瓜の血はこの1回限り

つまり、今しか味わえない

何を躊躇する必要がある、思いっきり吸いつき味わえばいい





しばらく固まる義勇だったが


破瓜の血の甘美な香りの誘惑に負け

そっと舌で触れると

禁断の果実を食すが如く

今まで味わった事のない最上の美味が口に広がる

気が付くと夢中で貪っていた



血が出なくなると

はっと我に返り、己の浅ましさに辟易とした

自分の口を乱暴に拭うと

懐紙でみずきの身体を丁寧に拭いた

謝罪の意を込めて、それはそれは優しく

 


綺麗になると布団をかけて

少し距離をおいて座り、服を羽織る

これ以上、傷付けたくない

大事にしてやりたい

そう切に思いながらみずきの顔を見てると





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