第1章 無口が放つ最高の殺し文句
~後日談~
「よぅ、お前ら!派手にくっついたか?」
宇髄が二人に声をかけた
「………見てわからないのか?」
手を繋いで歩いていた二人の時間を邪魔され、眉を顰める義勇
ちなみにみずきは俯き、ひたすら無言を通す
「はぁあ、俺のおかげでバッチリくっついて大人の階段ちゃっかり登ったのに報告も無しかよ!つめてーな、お前ら。」
「……そこは感謝するが、お前は油断ならない」
「なんだよ、俺に盗られそうでやだってか?」
「…ふ、ありえないな。みずきが好きなのは俺だ。お前に入る余地はない。」
はっきり言いきり、どや顔をする義勇
「…つっまんねーの。おい、神凪!冨岡に愛想が尽きたら、いつでも俺の所に来い。可愛がってやるぜ?」
と、言ったと思ったらみずきの横に移動し
「女になって、ますます艶が出たな。本当にいつでも待ってるぜ!」
と、耳打ちされたと思ったら息を吹きかけられピクッと身体が反応した
見ると、すでに宇髄は消えていた
……宇髄め、次はないと思え
義勇は宇髄が耳打ちした方の耳を甘噛みする
『きゃぁっ!…何するんですか、義勇さん!』
「消毒だ」
そう言って舌を這わせ、後ろから抱き竦める
『もう、ここ外ですからっ!やめて下さいっ』
「…外じゃなければ、いいんだな?」
また黒い笑みを浮かべる義勇
『…いや、そうじゃなくて、あの…』
「屋敷に戻るぞ」
至極、楽しそうな義勇に手を引かれて
甘美な一時を…
ーー後書きーー
10年以上ぶりに書いたら最初からビックリするくらい難産でした。
甘い裏で短編と思っていたのに、気付いたら短編にしては長くなってしまいました。
鬼滅の刃というか、サイトで書いたのはこれが処女作になります。
拙くてすみません。
誰かの心に刺されば幸いです。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました!