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目眩く一時 ~刹那の情事~

第1章 無口が放つ最高の殺し文句



……正直、かなり危なかった

最後の締め付けの快感に思わず中で果てるところだった

『…っ…はぁ、はぁっ…』

「大丈夫か?」

『…よく、わかりませんが…生きてます』

「…これで死なれては困る」


と言いながら、懐紙で腹を綺麗に拭く


下を見ると破瓜の血がついており

少し申し訳なくなり、拭こうとするとみずきは恥ずかしがったが

まともに動けないようだったので痛くないようにやんわりと拭いた


拭き終わり、みずきの横に義勇が寝る


しばらくみずきの様子を見ながら髪を梳き、感触を楽しんでいると

『…何だか、冷静になると…色々、恥ずかしいです』

「…?何が恥ずかしいんだ?」

『…あんなに声が出ると思いませんでした。…少し喉が痛いくらいです』

「…そうか、水を飲むか?」

『あ、頂きます…』

「ついでに、湯と布も持ってくる。しっかり清めるといい」

『ありがとうございます』

寝間着を羽織り、寝室から義勇が出ていき

しばらくすると手桶に湯と布、湯呑みに水を入れて戻ってきた

『すみません、助かります』

まずは湯呑みを貰い、コクコクと水を飲み干す

「…足りなかったか?」

『大丈夫です、ありがとうございます』


「…俺が拭くか?」

またも涼しい顔で言う義勇

『…自分でやりますから』

手桶と布をひったくる

あからさまにしょんぼりされ、悪い事をしてる気分になるがこれ以上は本当に羞恥心の限界である

貰った湯で布を濡らし、体を清めるとようやく落ち着いた

襦袢を身に纏い、横になると義勇がすり寄ってくる

顔や耳、首筋に何度も唇を落とし甘えるように抱き締めてくる

『…義勇さんは甘えん坊ですね』

「………違う、離れたくないだけだ」

『…ふふっ、そうですか』

「……どうやら、まだ余裕があるようだな」

義勇が少し黒い笑みを浮かべる

みずきは身の危険を感じ

『…も、もう、無理ですよ?』

「そういう風には見えないが?」

そう言いながら、際どいところをまさぐられ

『きゃあっ!…義勇さん!本当に、今日はもう無理です!』

涙目になるみずきに残念そうにしながら

「そうか、…では、寝るか」

『はい、お休みなさい。義勇さん』

「お休み、みずき」


そして、二人は幸せな眠りについた

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