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目眩く一時 ~刹那の情事~

第12章 高貴な方の唯一無二の支え~スルタン~後編





『…義勇様…もうすぐ、侍女達が来ますから…お離し下さい』

やんわりと両腕を掴み、制止するみずき

「…どちらが良い?」

『はい?』

「侍女達に甘いさえずりを聞かれるのと、声を我慢してまぐわうの、どちらが良い?」

『……まぐわわないという、選択肢はないのですか?』

「ないから、聞いていない。…どちらが良いか選べないなら、好きにするが?」

掴んでいたはずの両手は簡単に引き離され

胸と秘所の際どい部分に触れられ

『…ぁ…やぁ…義勇、様ぁ…』

と、力なく甘えたような声になる

「…手短にすませる、触れさせてくれ」

そんな表情、ズルい

拒めない


ーーー


『……っ……ぁ……んっ、んぁぁっ…』

一糸纏わぬ姿で交わり合う

寝室に卑猥な音とベッドの軋む音が響く

「……昨日、したから…今日はもう、痛みはなさそうだな?」

問うてみたが、甘い揺さぶりに夢中で答えられないようだ


只でさえ、吸い付いてくるような感触がたまらないのに

【気】の相性が良すぎて、中で長く保ちそうにないのが口惜しい

身体も心も求めて止まない




ふいに中が義勇の男根を締め上げる

「…っ、そろそろ…イキそうか?」

『…ァッ…ァ…ンッ!…そこ、変に…なりそ…です…っ』

「ココか…存分にイくといい、俺も一緒に…っ」

言うや否や、みずきの弱い箇所を突くように腰の動きが激しくなり

最奥を何度も突かれ身体をしならせ、ビクビクッと震えながら果てるみずき

その締め付けで限界を迎え

中から引き抜き、お腹に勢い良く精を放つ


あまりの激しさに肩で息をするみずきを眺めながら

まだ足りないなどと考えていると

息を整えたみずきが義勇の顔を見て

ギョッとしたような表情になる

「どうした?」

『あ、あの…侍女達が来ますし…もう、しませんよ?』

「…俺の考えている事が分かるのか?流石だな」

『…………褒めても、しませんからね』

「……どうしても、ダメか?」

『ダメです、いい加減になさって下さい』

「………」

何とも言えない表情をする義勇様

『…そんな顔で、押し黙ってもダメですよ』

「……承知した」

渋々といった様子で服を着る義勇様に

少し安心して身支度をするみずき




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