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目眩く一時 ~刹那の情事~

第11章 高貴な方の唯一無二の支え~スルタン~前編




何ラウンド目かにみずきが意識を手放すと

義勇は耐えきれず中から自身を引き抜き

太ももに精を吐き出した



…正直、もっと冷静でいられると思っていた

こんなに自分が堪え性がなく、未熟者だったとは…


グッタリと気を失ったみずきを見て

複雑な気持ちになる


初めてなのに気持ち良いと言ってもらえて素直に嬉しかった

気絶は許さんと言ったのに、まんまと気絶したな

だが、激しく責めたのは俺だ

次はもっと優しくしてやろう


所謂、賢者タイムになり

身体を清めてやらねばと思い至り、風呂に連れていく事にした



ーーーーー



しばらく、意識を手放していたらしく

気付いたら、何故か王族専用の湯殿にいた

慌てて動こうとすると腰に力が入らず、義勇の腕の中でただしなだれただけに終わった

「…気がついたか?まだ、動けないだろう。ゆっくり浸かるといい」

『…で、ですが、ここは王族専用の湯殿です!私のような者が入るべきでは…』

「まだ自覚がないのか?お前は、誰の妃になるんだ?」

『…っ!しかし、まだ正式な妃ではないのですよ?見つかれば、私だけでなく、義勇様までお叱りを受けます!』

「誰が何と言おうと、知った事ではない」

普段、無口な分言い出したら聞かないのでみずきは諦めたように口を閉じた


状況を整理しようとして考えを巡らすが

直近の記憶が激しく揺さぶられた事と内側から【気】を送り込まれてこれ以上ない程、昂らされた事しか覚えていない自分に驚いた

…普段、大人しい方なのにあんなに熱く求められるとは思わなかった

先程までの情事を思い出し、顔が朱に染まると

「どうした?…逆上せたか?」

と、心配そうに顔を覗き込まれた

整った顔が迫り、余計に赤くなると

『…そうですね。そろそろ、上がらせて頂きたいです』

さりげなく、顔を背けながら乞う

「…承知した。抱えるが、いいな?」

『…情けないですが、まだ動けそうにありませんのでお願い致します』

横抱きで運ばれながら、大きすぎて落ち着かない湯殿を後にした


ーーーーー


新しい服を用意されたが

見るからに高価な生地の服にたじろぐも

それしかないので仕方なく袖を通すと

『…あとは自分で出来ます。ご迷惑をお掛け致しました』

会釈をし、下がろうとすると




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