第11章 高貴な方の唯一無二の支え~スルタン~前編
言ってはいけない、はしたないと頭の隅で思うのに
所詮は隅なので
名前を呼んだのにそれ以上言ってはいけない事などない
もう素直に求めてしまえと脳の大半をそんな考えが占める
回らぬ頭で必死に考えていると
「…身体が疼くが、どうしたら良いか分からないのか?仕方ない、俺が教えてやろう」
言うや否や、申し訳程度になっていた下着をスルリと脱がされてしまう
一糸纏わぬ姿にされたみずきは頭はパニックだが、身体は快楽にのまれ動けない
軽く腕で胸を隠す仕草をして
『は…恥ずかしいです…』
涙目で義勇を見るが
「……誘っているようにしか、見えないが?」
目尻に浮かぶ涙を舌で拭い、そのまま耳の淵を舐め上げる
『…ゃあっ…あ、んっ…』
耳に気をとられた隙に義勇の手がみずきの胸の飾りに触れる
触られた所からまた【気】が流れてきて、気持ちが良い
『ふぁぁんっ…』
身体は貪欲に快楽を求め、下半身が疼く
先程、おみ足で責められた秘所がさらに濡れたのが分かる
「…下が疼くか?どう、触れられたい?」
甘い囁きなのか、意地悪なのか
みずきにはもう分からなかった
ぼんやりと聞かれた事に答えなきゃと思い
『…義勇様が、触りたいように…して、下さ…い…』
濡れて艶やか唇が震えながら、紡ぐ言葉を聞き
義勇の下半身が痛い程、主張した
「…っ…承知した。…気絶、する事は許さん」
ギラリとした目に射抜かれ、まるで捕食されるような恐怖と同時にこの欲が満たされる予感に身体が歓喜した気がした
足を割り開かれ、秘所を眼前に晒され
恥ずかしい格好になるが、恥ずかしいと感じる前にとてつもない快楽を感じた
義勇の舌が秘部を舐め回したからだ
悲鳴のような媚声がお腹から強制的に出た
身体が仰け反り、ビクビクと身体が震えた
「舐めただけで、また達したか。…驚くほど、感度もいいな」
このまま気力が保てば良いがな、と小さく呟くと
指を濡れそぼる蜜壷に入れる
十分に濡れたそこは義勇の指を難なく受け入れた
義勇の指から直接、中に【気】が流れると
『んあぁぁぁんっ!』
またも仰け反る、すると
「…っ…もっと、ゆっくり慣らしてやりたいが、俺もお前の【気】でかなり昂っている…そろそろ、みずきの全てが欲しい…」