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目眩く一時 ~刹那の情事~

第11章 高貴な方の唯一無二の支え~スルタン~前編




『…こ、こんな事、いけませんっ!…私のような者ではなく、然るご令嬢の方々から妃様を召して……夜伽をなさって、下さいませ…』

力は入らないが言葉で何とかして、逃げ出そうとするみずきに

「…俺はみずき以外の女に興味はない。…みずきを妃に娶りたいと思っている」

それからと、付け加える

「俺は初めてだから分からない部分もあるが……夜伽されるのは、性に合わない。…俺の手で、可愛がりたい」

あまりの出来事にキャパオーバーで混乱して、頭が真っ白になったみずきを尻目に

護衛服の上から、やんわりと腹を撫で上げられる

服が捲れ、義勇の少しひんやりした手指の感触が直に腹に触れると

『……あぁんっ!』

甘い媚声が漏れ、思わず口を塞ぐが時すでに遅く

「…少しだが直接触れただけで、感じるだろ?お互いの【気】を交換するのは…甘い声が出る程、気持ちが良いだろう」

触りながら凄まじい色香を放ち、恍惚とした表情の義勇の姿は

みずきの抵抗力や思考力を軽く麻痺させるに十分な破壊力だ

『…ん、あ、ダメ…ダメです、王子……っ』


「…本当にダメか?少し、触れただけでこんなにも気持ち良いのにか?……お前が俺の名を呼べば、もっと気持ち良い事を、出来るんだがな」


…耳許でなんて事を囁くのですか!

王族であるあなた様の名前を呼ぶ=妃になる承諾をするようなものではありませんか!


でも、少し触れただけで…こんなに気持ちが良いなんて…これより深く触れあったら…一体、どうなってしまうの?

想像してしまい、背筋に甘い痺れがゾクリと走ってしまう

「…俺の名を呼ぶ気は、ないのか?あまり待たされると…意地の悪い事をしてしまいそうだ」

言うや否や、護衛服を剥ぎ取られてしまい

手早く下着姿にされてしまった

慌てて、腕で身体を隠すが力が入らないそれは義勇に簡単に掴まれ頭上に縫い止められる

隠す事も抵抗も出来ず、義勇の思い通りにされてしまい羞恥心を酷く刺激された


「……まだ返事が、決まらないのか?」

みずきの両腕を片手で掴み、もう片方の手で柔肌をいやらしい手つきで撫で回す


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