第6章 2度目の貴方のBirthday(第31章以降)
カ「椿姫はそれを希望したのか?
・・・抹茶、好きなんだな。」
『はい!この商品(濃厚抹茶の生地にあずきと生クリームが挟んである)は私好みの濃厚な抹茶で、苦すぎず、抹茶の美味しいところとあずきの甘すぎないまでの甘味、生クリームもそれに合わせて少し抑えめの甘味が凄くマッチしてて美味しいんです。
黒糖の抹茶生クリームも生地の甘さと抹茶生クリームの程よい苦味が甘い物すぎなくていくらでも食べれるので、また食べたいなぁって思ってたんですよ。』
嬉々と話す椿姫にカタクリ自身も嬉しくなる。
惚れた女の嬉しい表情はいつ見ても良いものだと内心で感じていた。
秘書「それでは社長、ごゆっくり。」
カ「あぁ。」
中山が室内から出て行き、2人でゆっくりドーナツを堪能する。
ちなみに体制はさっきまでと変わらず、カタクリの膝の上に椿姫を乗せている状態だ。
椿姫は『降ります!食べづらいでしょう?』と言っても、「大丈夫だ。そのままでいい!そのままでいてくれ。」と懇願されてしまうものだから椿姫が根負けしてしまい、そのままとなってしまった。
『美味しい・・・また普通にこの抹茶とあずきのドーナツ食べたいなぁ。』
カ「随分気に入っていたんだな。」
『はい。
でも復活しないって私もわかっているんですよね。
過去の商品でもトップクラスで原価率高いんで、よほどのことが無いとまたこういったレベルの出ないですよね?
オペレーションも面倒くさいし、仕方ない。』
カ「・・・似たようなものをできるだけではあるが、やってもらうように頼もう。
ここまではいかなくても、似たようなもので作れるかもしれないからな。」
『そこまでは良いですよ?大丈夫です。』
カ「そうか・・・」
『あ、そういえば、私忘れてたことがあった。』
カ「なんだ?」
椿姫が照れながらカタクリと面向かう。
『お誕生日おめでとうございます。』
カ「っ//////」
椿姫の言葉に椿姫を抱きしめるカタクリ。
カ「ありがとう。
良い誕生日だ。」
2人はそのまま、夜のパーティーの準備の時間まで2人の時間を過ごしたのだった。
シャーロット カタクリ様
11月25日
Happy Birthday!