第6章 2度目の貴方のBirthday(第31章以降)
カ「俺も一区切りついた。
時間的にも、昼にしようか?」
『そうですね。
私、食堂行って持ってきますね?』
カ「いや、待て。
もしかしたら中山が持ってくるかもしれない。」
『え?お昼ぴったりならまだしも、今昼前ですよ?
待つより自分で持ってきた方が・・・』
そんな会話をしていると、
コンッコンッコンッ
秘書「失礼いたします。
昼食をお持ちいたしました。
もちろん國生さんの分もご用意いたしました。」
中山が2人の昼食を持ってきたのだった。
カ「噂をしてれば・・・だな。」
『こんなタイミング良く来るんですね?』
秘書「國生さんの事ですから、そろそろ終わるころだと思ってました。
では早速、本日のスペシャルメニューで~す!」
1時間ほど前にも中山が追加のドリンクを持ってきていた。
その際に椿姫の進捗状況などもさりげなくチェックしていたため、タイミング良く昼食を持ってこれたのだ。
中山は2人に今日の昼食をお披露目する。
メニューは食堂でもトップレベルで人気の高いおかずや副菜、汁物が並ぶ。
そこに一緒に置かれている"ケーキ"に目が行ってしまう。
『・・・あの、このケーキは?』
秘書「そういえば、國生さんは初めてでしたね。
メインドーナツに直接関係のあるところには社長の誕生日になると特別メニューとして、お昼にはケーキが、15時のメリエンダにはメインドーナツ内で一番好きなドーナツが食べれるんです。」
『へぇ~、凄いですね。
会社全体でお祝いする感じで。』
カ「俺は最初から遠慮していたんがな。」
秘書「創業者である社長をお祝いしないで、いつお祝いするんですか?
社員全員がこの日を覚えておかないと、後で後ろから刺されても文句言えませんし。」
『こわっ!
会社全体でお祝いするって・・・なんか次元が違うなぁ。
(私と雲泥の差だなー・・・)』
カタクリとの違いに、現実を突きつけられたような感覚になる。
そんな椿姫を知ってか、中山が
秘書「まぁ、将来的にはもう1日"こういう日(誕生日ケーキ配布)"を設けようと考えていますので、國生さんも楽しみにしててください。」
『?どういうことですか???』
秘書「それはその時のお楽しみです。
近いうちにそうなると思いますよ。」