第6章 2度目の貴方のBirthday(第31章以降)
中山の言葉に呆気にとられる椿姫。
彼女の言い方や行動力を見たら、それが本当の事だという事を把握する。
秘書「と、言う事ですので、本日はカップル空間としてこの場をお使いください!」
『ちょちょちょっっっと待ったーーー!
私、今日やろうと思っていた仕事があるんですけど?
今日やらないと、明日以降も予定がパンパンなので、それだけはやりたいんですけど?!
それはやらせてもらえないんですか?』
秘書「・・・・・仕方ないですねー。
それならこの部屋(社長室)でなら作業してOKにします。」
『あくまでも"そばを離れるな"ということですね?』
秘書「そういうことです。」
『それなら荷物を持って来て良いですか?
パソコンとか必要ですし・・・』
秘書「それでしたら安心してください。
國生さんの部署に連絡して、持ってこさせるようにしますので。」
『・・・・・・そこまでするんですか?』
秘書「本日は特別な日ですので。
あとそれと、本日1日は國生さんは社長に対して、"上司と部下"としてではなく、"恋人同士"として接してください。
誰が来ても、どこに行ってもです。」
『・・・さすがにそれはやりすぎでは?』
秘書「本日は特別な日ですので。」
『・・・(そう言えばすべて許されるわけないでしょうが?!)
わかりました。
それが今日の私の仕事なんですね?』
秘書「物覚えが良くて助かります。
それでは本日はよろしくお願いいたします。
ちなみに本日の社長の業務ですが、16時までこちらで書類などの業務をして頂きます。
そしてその時間以降は万国グループで開催される社長達、カタクリ様、ダイフク様、オーブン様の生誕祭のパーティーがあるため、少し早めに業務を終了となります。
それまではごゆっくりとお2人の時間をお楽しみください。」
『・・・・それってほぼ2人きりなんじゃ?』
カ「誰も来なければ2人きりだな。」
秘書「よほどのことが無い限りは通さないようにしますよ。
それでは私はこれで失礼いたします~。」
『あっ、ちょっと!!』
椿姫の引き留めも無視して中山が社長室から出て行った。