第6章 2度目の貴方のBirthday(第31章以降)
秘書「これは毎年の事ですよ。
社長の誕生日になると、朝一で社長室宛にこのように、花が送られてくるんです。
私は毎年、いつも少し早めに出勤して、送られてくる花の設置をしてから業務に入ります。
本日は國生さんのお迎えがありましたので、いつもより早めに来たのですが、そういう日に限ってうまくいかないものですね。
"渋滞に巻き込まれた"や"会社の入り方がわからない"等いろいろなトラブルがありましたので、少し手間取りました。
おかげでいつも早く出勤するだろう國生さんのお迎えに行くのに、予定より10分程遅れてしまいました。
だから連れてくるのに時間がかかってしまいましたね。
ロビーだったらそのまま連れて来れたのに・・・
社長がお待ちしてましたのに申し訳ありません。」
中山は現状とここまでの経緯を早口で説明する。
その説明を聞きながら状況を理解する椿姫だったが、なぜ自分が社長室へ連れてこられたのかはいまだに見当がつかずにいた。
『で?それでなぜ私はここに(社長室)に連行されたんですか?
いくら社長の誕生日だからと言って、公私混同はいかがなものかと思いますが?』
カ「・・・それは・・・中山、説明頼む。
俺も正直許可はしていない。」
『社長の許可なく連れてこられたって、どーゆーこと?』
秘書「それはですね。
遡る事4か月前。
國生さんとお付き合いを始めた社長は、仕事の合間合間のタイミングでいつも"椿姫"、"椿姫"とボケっと黄昏ていらして。
最近になってもほとんどずっと毎日のように繰り返してましたので私が、
"社長は國生さんと同じ空間で仕事をしたいと思いますか?"
と聞きましたら、
"できればその方が仕事がはかどるだろうな。"
と返答されたものですから、さすがに毎日とはいかなくても、こういう特別な時には良いのではないかと思いまして、本日は國生さんに丸1日ずっと社長の側を離れないようにして頂こうかと企画させていただきました。」
『4か月前って・・・私が入社してからずっとですか?』
秘書「正確には"入社する前から"が正しいです。
國生さんが"こちら(東京)に来てから"が一番正確です。」