第5章 貢ぎ癖の始まり(第13.5章2)
『このセットを販売しても、普段の売上が売上なので、凄い利益ですね。』
彰子「このセットをキッカケにリピーターになった人もいるから、うちとしてはずっと続けるつもりよ?
このセットの利益は無視するゎ。
今のセット無視しても、あとで返ってくるから、万々歳よ♡」
2人会話していると、宅配便が1つ店に到着した。
『ん?
何これ?』
彰子「随分綺麗な包装ね?
あら?送り主"シャーロット カタクリ"って書いてない?」
『あ、本当だ。
カタクリさん、随分ゴツイもの送って来ましたね?』
彰子「届け先はうちになってるけど・・・ん?
椿姫ちゃんの名前が入ってるゎよ?」
『え"?本当だ!
何故私?店長じゃなくて?』
彰子「開けてみたら?」
彰子の言葉に、椿姫は恐る恐る包装を解いていく。
『こ、これは!』
彰子「これって!」
包装を解いて箱を開封すると、中に入っていたのは、万国グループの1つである、チョコレート専門店が販売している様々なチョコがびっしり入っていた。
しかもランクは1番高級なものだ。
『な、ななな、なにこれー!』
彰子「カタクリさん、奮発したわね!
ここのチョコも、すぐ売り切れるものが出ちゃうほど人気のところよね?
何でこれが?」
『シャ、シャーロット家の力だ!
だって、このお店って、カタクリさんの妹さんが経営してるところでしょ?!
確か、ローラって人が会社を立ち上げて、プリンって子が補佐的な感じでまわしてるってきいたなー。』
彰子「ふーん。愛の力ね?」
『なんの愛ですか?
皆さんで食べましょう!』
彰子「それは多分、椿姫ちゃんに向けて送ってるから、椿姫ちゃん1人で食べたらどう?」
『いいえ、悪いです!皆で食べましょう!』
彰子「それは多分、カタクリさんは望んでないと思うけど?」
『うーん。なら、私が多めに食べます。
流石にこの量、1人で食べれないので。』
彰子「ふー。仕方ないわね。
じゃあ、いただくゎ。」
椿姫は駅前店で十分すぎるほどチョコを堪能した後、時間が迫っていたため、次の店に向かった。
彰子「カタクリさん。
自分の恋を確信した途端、こんなことするのね?
こんなことしなくても、椿姫ちゃんはとっくにカタクリさんのこと・・・」