第3章 賑やかなX'mas(第9.5章2)
ペロスペローと別れ、カタクリと共に食べ物を見て回る。
『うわー!さすが万国グループの提携してるホテルですね。
昨日も思いましたが、お料理美味しそうー♪』
カ「全ての食材にこだわって作っているからな。
味はどうだった?」
『昨日のですか?
すっごく美味しかったです!
どれを食べても頬っぺた落ちそうで...ケーキも今まで食べた中で1番大きくて、豪華でした。
人生の中で1番美味しいものを食べた感じです!』
カ「気に入ってくれたのなら良かった。」
『あ、そうそう。
プレゼントも、ありがとうございました。
メールでも言いましたが、直接言いたかったので。』
カ「あぁ、あれはどうだ?
勝手に選んでしまって申し訳ないが・・・
椿姫が以前使っていたものが、同じシャネルだったから、今年出たものにしたのだが。」
『いえいえ、充分です!
サイズ感的にもデザイン的にも使い勝手が良さそうで、大事に使おうって思いましたよ。』
カ「なら良かった。
あのキーケースの方が好みに合っているか不安だったんだ。」
『私初めてなんです。
自分が本当に欲しいって思うものを、プレゼントしてもらうの。
今までは確かに必要になるけど、でもそんなものは自分でも買えるし、特別なものでも無かった。
クリスマスも誕生日も、いつもそうだったんで。
友達って呼べる子もいませんでしたしね。
だから、凄く嬉しかったんです。
あの少し交した会話を覚えてくれてて、用意してくれた事に。
私自身も忘れてたくらいですから、嬉しさは凄かったですね。』
カ「そうか...」
『本当にありがとうございます。
寧ろ、私の方が何も用意してなくて、申し訳無いくらいです。』
カ「だから、このパーティーに一緒に来てもらっただろう?」
『別に私じゃなくても良いんじゃないですか?
よく見たら、誰かを誘ってとか決まりが無さそうですが?』
カ「言っただろう?
他の兄弟がまた会いたいと。
余程、椿姫のことが気に入ったんだな。」
『ん〜...特別なにかした記憶無いんですがね?』
カ「それでも会いたいらしい。
取り敢えず、見つけたら声かけるか?」
『はい。そうしましょう。』