第3章 賑やかなX'mas(第9.5章2)
『そうですか?』
ペ「あぁ、本当だよ。ペロリン♪」
椿姫のドレスは淡いピンク色で、首周りにもしっかり布があり、ノースリーブ状だが、肩から肘にかけてレースの袖が付けられている。スカートは前は膝丈程で、後ろはそれより少し長めになっている露出控えめなドレスだ。
それに合わせて、髪は全てアップにまとめられて、メイクも控えめの淡い色に施されている。
装飾系も髪に飾られている程度で、靴も少し控えめのピンクシルバーのパンプスだ。
『・・・少し若作りになってませんか?
私にしたら可愛い系になってしまって、少し居心地悪いです。』
カ「気になるか?」
『だって26ですよ?
痛くないですか?』
ペ「”まだ”26だろう?」
『女にとっては25越えたらオバサン認定されるんですよ。
ある若もんは、20越えた時点でオバサンって言ってるらしいです。』
ペ「それでオバサンって言われるなら、我々はジジイ確定だな。ペロリン♪」
『あぁ、男性は年齢関係ないらしいですよ。
女だけ言われるらしいです。
変な世の中ですよね?
平安時代とかならわかりますが、今は平均寿命も倍程長くなったのに、20代でオバサンって言われるなら、人生のほとんどがオバサンですよね。
本当、最近の若者は分かりません。』
カ「お前も、俺たちからしたら十分若者だぞ?」
『年齢だけで言ったらガキじゃなくて?』
ペ「意味は一緒だな。ペロリン♪」
『・・・』
ペ「まぁ、今日は楽しんでいけよ。ペロリン♪」
『他にご兄弟はいらっしゃるんですか?』
ペ「このパーティーは成人組が出ることになってる。
まぁ、それでもでねぇヤツもいるがな。ペロリン♪」
『?成人組?分けてるんですか?』
ペ「あぁ、この場は夜遅くまでやるし、酒もある。
何かあってはいけないからな、未成年組は昼にやってるんだ。」
『なるほど。
そう言えば、1番下の子はペロスペローさんと42歳差だから、末っ子ちゃんは6歳ですか?』
ペ「そうだな。ペロリン♪」
カ「アナナの年齢がそのくらいだな。」
『6歳までの子もいるなら、夜遅くまでは確かに無理ですね。
納得です。』
ペ「それに、乾杯だとか挨拶とかはない。
自由に飲んで、自由に食って、自由に色んなヤツと話をすればいい。」
『はい。ありがとうございます。』