第4章 Attack of the Clones.2
クローン達がてきぱきと動き始めると、エキドナはヨーダに連絡を取る。
しかし、なぜかヨーダは全く応答せず、三回ほど通信を試みたが叶わなかった。
パドメの案内通り黒煙を上げて行ったらしい彼らの場所へ行くと、そこには爆発の跡があった。
「アナキン!」
少し進むと、そこにはどうにか支え合っているオビワンとアナキン。そして気難しい顔をしたヨーダが居た。
どうやら怪我をしているオビワンに血の気が引いて、エキドナはすぐに駆け寄りたいところだったが、ぐっと抑えてパドメがアナキンに駆け寄っている間にクローンに怪我人の報告・救急隊の準備を急がせる。
「2人とも大丈夫?」
それが終わって心配な2人の元へ行くと、オビワンは腕と太ももをすりむき、アナキンは腕を切られていた。
「もう。ほんとに。」
それでも無事だったことに今すぐオビワンに抱き着きたかったエキドナは、その気持ちを自身の拳に収めて、オビワンと目が合うと目を細めて笑った。
「ドゥークー伯爵を取り逃した。これでさらに多くの星が奴に傾く。」
ヨーダはそういいながら一人、ガンシップへ歩いていく。
そうだ。自分らはこの戦において勝ち、勝負に負けたのだ。
この事実に3人は誰も触れることなく、終始パドメがアナキンに抱き着いていたことには疑問を覚えたが、いつも通り話を始めた。
ジオノーシスから出てハイパージャンプし、なんとか帰り着いたコルサントが何故か懐かしく思える。
エキドナは、アナキンの義手の手術を見送ると、オビワンと2人でゆっくりと歩きながら部屋へと向かう。
今の二人はあくまでもジェダイマスターの仲の良い2人だ。
「それにしてもドゥークーの言った言葉が気になる。」
「共和国がシスの暗黒卿の支配下にあるって話よね。」
「あぁ。なにか引っかかる。」
いつも通りオビワンが髭を触りながら考える様子に、エキドナはつい好きな気持ちがあふれだす。
「マスターヨーダに一応話しておかないと。」
「そうだな。着替えたら評議室の前で。」
オビワンとそう話が固まると、ちょうど2人の部屋への道の分かれ道だったので名残惜しくも別れた。