第4章 Attack of the Clones.2
「そこから真っ直ぐ進んだところに4つある。出口さえ塞げば我々の勝利だ。頼んだ。」
エキドナ自身、ジェダイいちの堅物といってもいいウィンドゥの通信に、何を言われるかはらはらしたが称賛と指示だけであったことにほっと胸をなでおろす。
そして先ほどから味方のガンシップはたくさん見るのだが、まったくと言っていいほどオビワンが見当たらない。
2年程ぶりの単独での行動であるので、ジョークを言う相手が居ないことにエキドナは少し寂しかった。
「コマンダー。そのまま最高速度で前進。乗務員はみんな爆弾で下のドロイドを攻撃して。」
「イエッサー。」
まだ自己紹介する暇もない。白い仮面の向こうには同じ顔が並んでいるわけだが、一人ひとり行動に癖や性格がにじみ出ているクローン達と早く普通の話をしたいと思った。
戦場で今は難しくても、たとえ自分がクローン反対派だとしても、人間味のある彼らと行動を共にしていたら出会ってすぐでも仲良くしたいと思えた。
「将軍あれです。」
「燃料タンクの上を狙ってみて。」
「イエッサー。」
ラマ・スーの言っていた通り、従順で高性能な彼らは命令をすんなり聞き入れ確実にドロイド司令船の破壊にかかる。
砂漠の中に建ち並ぶ4つのドロイド司令船。ミサイルの命中が凄まじいエキドナのガンシップのパイロットは一つの対応に5分もかからず破壊していく。
「四つ目やりました。」
「ナイス。あとは、ドロイドを少しでも多く狩って!」
エキドナはクローン達が歓声を上げながらドロイドを空爆している間に、自分からウィンドゥに通信を繋いだ。
「マスターウィンドゥ。」
「どうした。」
「こちらのドロイド司令船やりました。敵は撤退しています。」
「よくやった。こちらも片付きそうだ。集合地点まで撤退してくれ。」
「了解しました。」
ぶちりと通信を切られると、いつもアナキンの規則やぶりで怒られてしかなかったエキドナは、今日ウィンドゥに何度も褒められたことで自然と自信がついて喜びをかみしめる。
同じようにクローン達を褒めるべきだと思ったエキドナは、クローン達に休むように伝えた。
「我々が圧倒しています将軍。」
「想像をはるかに超えてた…。カミーノに視察で行った時も凄いとは思ってたけど…。」