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陽の沈む夜に。

第4章 Attack of the Clones.2


周りの状況を確認しようとしたところ、アナキンが獣を乗りこなしながら近づいてくる。
後ろにパドメもオビワンも乗っているようで、全員の安否を確認するとエキドナの肩の力が抜けた。

「みんな無事でよかった。」

オビワンに手を出され、流石に獣も四人は重たいかと思ったが一番後ろに座ると、何も動じずに獣はアナキンの指示通りに中央へと戻っていく。
エキドナはひと段落した状況にオビワンと少しだけ目線を交わして互いの安否を喜んだ。

しかし、状況は良くなったように見えて悪くなる一方だ。
梅雨の暑い部屋に入った時のような、そんな不快なフォースが漂う。
開け放たれたドアからは、不快感の小隊である何十ものドロイドディカがエキドナ達を取り囲む。

「最悪」

もう流石に厳しい。そう4人は思った。それでも何か希望がないか。知識と五感を研ぎ澄ませ打開策を考え始めたその時だ。

ジオノージアンだらけの真茶色な観客席に無数の青と緑。そしてひとつの紫の光が灯る。

「エキドナ。」

いつの間にか隣にはシャアクティが、エキドナが訓練時代使っていて記念に差し出したスペアのセイバーをもって立っていた。

「マスター!」

「よく耐えました。さぁ、2人にも。」

シャアクティの後ろに控えていたジェダイが、アナキンとオビワンにもセイバーのスペアを渡す。
評議会メンバーはもちろん、聖堂中のジェダイがいるのではないかと思う程に無数にいるジェダイは、大きな群を作り成し、いつの間にか会場を埋め尽くしていたドロイドに向かっていく。
その中でも死んでいくジェダイは居たが、それでも進んでいく。
エキドナもシャアクティとセイバーを構え後ろから援護に回った。

「貴方が生きていると信じていたわ。」

「私、泣きそうです」

「もう泣いてるじゃない。」

シャアクティが優しくて、エキドナはぽろぽろと何粒か涙を流してセイバーをふるう。

「行ってきます。マスター。」

エキドナは、攻撃に特化している自分の長所を最大限生かすべく、シャアクティにお別れを言うと彼女の微笑みが返ってきたところで大きくフォースジャンプして最前列に躍り出た。
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