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陽の沈む夜に。

第4章 Attack of the Clones.2



「ん…?」

「あぁ。目が覚めたか友よ。」

「ドゥークー伯爵」

エキドナが目を覚ますと、手足はレイシールドで拘束されていて、目の前にはかつてのジェダイマスター、ドゥークーがにたにたと笑ってこちらを見ていた。

「オビワンは?」

「別室にいるよ。彼は既に決心をしてくれた。」

「決心?」

「彼は、元老院の腐敗について理解をし、共和国がシスの暗黒卿の支配下にあることを悟って私の仲間となった。」

「誰が裏切り者の話に耳を貸すと思うの?ましてやオビワンはそんな簡単に引き込まれたりしない。」

「いいや、かつての私の弟子クワイガンがそうであったように、彼もまた手を貸すと誓った。」

気絶して目を覚ましたらこれだ。やっぱりろくなことが起きない。
目を覚ましてすぐに、追いつけないほどの情報量を投げつけられ、エキドナは眩暈すらしてくる。
ただ分かることは、確かに感じるオビワンのフォースが揺らいでいないということと、エキドナの彼に対する信頼が全く揺らいでいないということであった。

「クワイガンもオビワンも、貴方なんかに揺らぐわけがない。それにそんな近くにシスがいるのならジェダイが気づく。」

「決め付けはよくないぞ、若きジェダイよ。フォースのダークサイドが見識を曇らせているのだよ。何百もの議員がすでにシス卿の影響下におかれているのだ。ダースシディアスのな。」

にたにたと笑って話すドゥークーに腹が立ち、エキドナはついに堪忍袋の緒が切れる。
そして彼女は次に、口を開くと思っていることをそのまま口にし始めた。

「寝言は起きて言うものじゃないのしってる?伯爵。強さと権力に目が眩んでジェダイオーダーを出て行った貴方のおつむ(頭)では知らないか。」

「結構。お前の若さと勢いだけは認めよう。しかしこれは事実だ。受け入れるほかあるまい。それにこちらに就いてくれさえすれば、自由に愛し合えばいい。」

「何の話?」

「とぼけなくて結構だよ。最初から監視していたのだから。」

核心を突かれたエキドナはドキリとして、心臓が耳の隣にあるのかと思う程鼓動が鳴る。
ドゥークーに秘密を握られるとは一ミリも考えていなかったからである。

「じゃあなぜ貴方には愛し合う相手すらいないの?権力の欲に負けてそれにしか目がいかないからでしょ?判例があるのに信じると思った?」
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